<日本ハム2-0楽天>◇4日◇札幌ドーム
課題が明確になった。日本ハム戦に先発した楽天塩見貴洋投手(23)は、立ち上がりの制球に苦労。1、2回に適時打を打たれ試合の主導権を握られた。3回以降立ち直り、8回2失点完投も9敗目を喫した。先発ローテを守る中で浮き彫りとなったテーマを、来季飛躍への糧としたい。
3回以降は危なげなかっただけに、もったいなかった。塩見がまた序盤でつかまった。2回までに被安打3、2与四球で2失点。敗戦時のVTRを繰り返してしまった。ローテを守り、登板を重ねるうちにルーキー左腕の課題が明確になってきた。
(1)立ち上がり
直球、変化球ともに高く、逆球も散見する。塩見自身は「慎重に行きすぎた」と言う半面で「もっと大事にしないといけませんね」とも言った。ここまで22試合に先発し、1回の失点は8度。この日は稲葉への外角直球が甘く、捕手嶋の要求よりやや内側に入った。3回以降は立ち直り、中盤から終盤までは必ずゲームメークする。登板間と試合直前の調整、配球など、さまざまな改善の余地がある。
(2)球筋
持ち球は直球、スライダー、フォークボール。右打者の外角に逃げ落ちる変化球、チェンジアップ系統を手中に収めていない。相手先発武田勝は最高の教材。投球の幅にはまだまだ伸びしろがある。塩見も「シーズンを終えたらしっかり練習したい」と自覚している。
星野仙一監督(64)は「毎度おなじみだった。トータルで良くても。1回に四球、四球ではダメ」と、繰り返す失敗を指摘した。ただその一方で、「今年は打たれていいんだ。打たれて反省し、学ぶことが多いんだ」とも見ている。
星野監督
大学には夏場のシーズンがない。初めての経験で疲労もたまってるだろう。そんな中で同じ失敗を繰り返し、身をもって足りない部分を知る。スタミナ。ボールが軽くて回転がきれい。ホームランが多い。それにチェンジアップだな。要求に首を振って、投げたいボールを投げる意思も必要だな。まぁ、秋にみっちりやるよ。15勝できる資質はあるんだから。
及第点はクリアしている。1年目を全うして課題を出し切って、もっともっと大きくなればいい。【宮下敬至】



