<フェニックスリーグ:LG1-7日本ハム>◇29日◇西都

 佑ちゃんがキレのある直球を携えて、CSファイナルステージに挑む。日本ハム斎藤佑樹投手(23)が29日、フェニックスリーグ韓国・LG戦(西都原)に先発した。6回5安打1失点の好投で、宮崎での調整を終えた。「真っすぐのキレが良かった。いい感じで最後できたと思います」と、納得の内容だった。

 テーマは「真っすぐをしっかり投げること」だった。言葉通りに直球で押した。球速もプロ入り後の最速タイの145キロを計測。変化球を交えた配球もさえ、18アウト中、ゴロが10個と凡打の山を築いた。奪三振も5個で「真っすぐで空振りや見逃しが多かった。それ(直球)を軸に(ソフトバンク戦も)投げたいです」と、手応えを得た。

 今季、ソフトバンクにはパ・リーグで唯一勝利がなかった。前月16日は優勝争いの中、敵地で手痛い黒星を喫した。決め球の重要性を再認識し、スライダーを磨くなど試行錯誤してきた。直球にこだわるのは、ウイニングショットを決めるためだ。「あとは応援して、出番を待ちたいですね」と、大舞台での登板を信じて、黒星スタートとなったチームが逆転進出することを祈る。【木下大輔】