巨人のお家騒動は米メディアでも大きく扱われた。経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)電子版が11日付で「改革はオリンパスからジャイアンツへ広まる」と題して報道。“日本のヤンキース”ともいえる伝統球団で、清武GMがヤ軍で独裁オーナーだった故ジョージ・スタインブレナー氏のように振る舞う渡辺会長に反抗した、と伝えた。

 同紙は階級を重んじる日本企業では珍しい反乱と分析。最近ではオリンパスや大王製紙でも階級差を超えて企業トップを告発するケースが続いており「清武GMもこれらの動きにインスピレーションを受けているようだ」としている。一方で「渡辺会長がどんなコンプライアンス(法令順守)違反を犯したのかは、はっきりしない」と、同GMの告発理由が弱いともみている。

 WSJは平均発行部数(平日)で全米1位となる約210万部を誇るトップ紙。「(アラブ・中東諸国で起きた政府への抗議活動を称した)中東の春ではないが、日本企業では珍しい反発だ」と、企業体質の変化と捉えていた。