阪神福原忍投手(34)が28日、取得しているFA権を行使せず残留することが決まった。今季は中継ぎとして復活。自己最多55試合に登板、防御率2・59と活躍したが、近年の不振がFA権行使を思いとどまらせた。

 「ここ数年、自分の納得できる成績が残せておらず、チームに迷惑をかけていたので、権利を行使しないことにしました。来季はチームの優勝に貢献できるように頑張りたい」

 これまで球団と2度の残留交渉に臨み、結論を保留してきた。海外挑戦について「それも含めて考えた」と悩んだ過程を明かした。03、05年の優勝を知る生え抜き戦士。150キロを超える直球もよみがえったが、「もう1つ抑えられるボールを覚えたい」と向上心に衰えはない。投手陣最年長となる来季、タテジマで再び輝きを放つ。