西武菊池雄星投手(20)が9日、右打者対策としてツーシームの習得を掲げた。「右打者の被打率が悪かったので、うまく使えれば。昨年は直球とスライダーだけだったので、確実にストライクがとれる変化球を覚えたい」と意欲を見せた。プロ初勝利を含む4勝を挙げた昨季、左打者に対する被打率が2割8厘だったのに対し、対右では3割2分9厘、6本塁打だった。

 きっかけは昨年12月のオーストラリアのウインターリーグだった。キャッチボール中に手応えを得て、同行した潮崎編成担当の助言もあり、シンカー気味に落ちる軌道を描いた。「(潮崎氏は)元祖シンカーですから。一緒にやれたことは大きかったです」。この日は、イトーヨーカドー花巻店でトークショーを開催し、JAいわてイメージキャラクターの発表記者会見にも参加した。「先発ローテに入れば、岩手の方もテレビを通して見ていただける」と、故郷のファンに飛躍を誓った。【久保賢吾】