西武渡辺久信監督(46)が15日、今季の遊撃手に4年目の浅村栄斗内野手(21)を抜てきする可能性を示した。西武第2球場での自主トレを視察し、「当然、基本は中島がショートだけど、中島が三塁、中村が一塁という可能性もある。(その場合の遊撃手は)浅村になるよね」とプランを披露した。「将来的なことも考えなきゃいけないからね」と、チームを背負う選手として可能性を広げるつもりだ。

 浅村は昨季、一塁での59試合を筆頭に、二塁、三塁、左翼、右翼でスタメン出場した。大阪桐蔭時代は大型遊撃手として甲子園でも活躍。中島が大リーグへ移籍した場合は“ポスト中島”の最有力候補だった。遊撃手での出場となれば10年以来となるが、渡辺監督は「いろんなポジションを守れるのはいいこと。状況を見ながらだね」とチーム編成を考慮した上で、守備位置を決める意向を示した。

 この日、西武第2球場で自主トレを行った中村は「一塁はやったことがあるので、影響はないと思います」と前向きに話した。中島の三塁手での出場は08年以来となるが、一昨年のオフに「どこでも守れるに越したことはない。やれと言われたところをやる」と話したことがある。「遊撃手・中島」を基本軸に、有事に備えた新オプションも戦術に加える。【久保賢吾】