ソフトバンクの新助っ人ウィリー・モー・ペーニャ外野手(30)が2日、カブレラへの弟子入りを宣言した。日本球界11年で、356本塁打の大先輩について「パワーヒッターという共通点がある。どうやって、日本の投手のスタイルに適応したか聞きたい。配球などね」と話し、実戦に向けて“特別授業”を熱望した。

 メジャー実績は84発のペーニャが上でも、日本での成功にはカブレラの経験則は不可欠だ。「練習やキャンプの仕方も違うからね」。今は練習形式から慣れている段階だけに、先輩から金言をもらえれば、新天地での早期活躍につながる。

 キャンプ2日目もフリー打撃39スイングで、相変わらずのライナー弾を披露。「風が強く、目に砂が入ってうまく打てなかった」と話したが、柵越え7本で、うち場外4本。次元の異なる飛距離のため、この日はボール拾い要員も場外に配置された。昨年首位打者の内川がその飛距離に驚いていたと伝え聞き、「ずっとリーグで活躍している選手にそう言われ、うれしい。内川と多村は仲良くしてくれる」とご機嫌だった。

 仲間にも気さくに話しかけ、徐々にチームに溶け込んでいる。夜は宿舎ホテルのベッド2つを連結し、191センチ、118キロの体を横たえる。「スシが好物だから早く食べたいね」。カブレラ先生は3日から合流予定。ペーニャが真の実力を見せるのはここからだ。【押谷謙爾】