ヤクルト由規投手(22)が、左腕を約10センチ下げる新フォームで復活を期す。7日、沖縄・浦添市民球場で今キャンプ初めてブルペンに入った。捕手を立たせて28球の投球。最後は力を込めて、スピンの利いたボールを投げ込んだ。昨季の右肩痛に続き、第1クールは左足小指に雑菌が入り離脱。「自分の中で、焦りがあった」と、ようやく表情を緩めた。
意識するポイントは投球時の左腕の使い方だ。これまで、グラブの位置を顔付近まで上げていた。左腕を下げる反動を生かしてスピードボールを投げるイメージだったが、体の上下動が大きくなり、コントロールが定まりにくい。荒木チーフ兼投手コーチは「10センチぐらい」と、理想的なフォームとの誤差を指摘した。
体のバランスを重視し、相川とのサイパン自主トレでフォーム改良に着手した。相川は「(レンジャーズ)ダルビッシュ、(楽天)田中、(中日)吉見、いいピッチャーはブレが小さい」と指摘。3年前から一緒にダルビッシュらのビデオを見て研究を続けてきた。昨季は右肩痛の影響で7勝に終わったことで、復活を期しての決断だった。
自主トレ中から、キャッチボールでも左腕の位置を確かめた。「自分の中では低い意識でも、周りから見たら変わってないかもしれない」と、常時確認。まだ実戦復帰のメドは立たないが、少しずつ投球の強度を上げていく予定。今季は1年ローテーションを守ることを目標に掲げる。「10センチダウン」の先に、明るい未来が待つと信じている。【前田祐輔】



