オレのことは「チョビ」と呼んでくれ-。テスト生として中日の沖縄・北谷キャンプに参加していたビクトル・ディアス外野手(30=メキシカンリーグ)が13日、正式契約を結び恩納村のチーム宿舎で入団会見。「愛称はチョビ。野球界で『チョビを知っているか』と聞いてもらえば、みんなオレのことだと知っているよ」とメジャーでの知名度をアピール。中日で活躍し、日本でも“チョビ=ディアス”の図式を確立。一気に名を売る意気込みだ。

 約2週間のテスト生期間後の正式契約。「正直(合格する)自信はあった」。高木監督は外国人枠の問題もあり現時点で「代打で」と言うが、次なる目標は一気の外野レギュラーだ。「日本ではホームランとヒット、両方の面を見せられたらいい。契約が決まったから、これからはもっとウエートや打ち込みをしていきたい」とプランを描く。

 ドミニカ共和国生まれだがメッツでプレーしていたこともあり、自宅は米国ニューヨーク。「国際都市に住んでいるし、韓国でもプレーした。日本の新しい文化、日本語も学びたい」とグラウンド外でも意欲的。08-09年にはドミニカのウインターリーグ記録となる17本塁打、50打点(50試合出場)をマークした実力者。ニックネームの「チョビ」を浸透させるためには“チョビっと”の活躍では困ります-。【八反誠】

 ◆ビクトル・ディアス

 1981年12月10日、ドミニカ共和国生まれ。18歳の時にドジャースからドラフト指名を受ける。04年にメッツでメジャー初昇格。同年から06年まで松井(現楽天)とプレー。メジャー通算成績は147試合、打率2割5分6厘、24本塁打、73打点。09年は韓国ハンファでもプレーした。182センチ、95キロ。右投げ右打ち。