<オープン戦:中日3-1広島>◇2日◇ナゴヤドーム
広島の新外国人キャム・ミコライオ投手(27=Dバックス)が対外試合デビューを151キロ速球で飾った。2日、中日とのオープン戦の2番手で登板し、荒木ら主力打者3人をピシャリと抑えた。守護神サファテにつなぐセットアッパーとして、期待は高まるばかりだ。
名刺代わりのストレートだった。3回、日本で初めて対外試合のマウンドに立つと、左足を三塁方向に大きくクロスさせる極端なステップから、先頭の荒木の4球目には最速151キロのストレートを見舞った。荒木を二ゴロ、井端を遊ゴロ、森野を右飛。12球で中日の主力打者3人をきっちり仕留めた。
ミコライオ
とてもいい感じで投げられた。お客さんが入っていい雰囲気だったし、マウンドも硬めで自分には合っていた。ストライク先行で攻めていくことをテーマにしていた。これからも試合で投げて学びたい。
対戦した中日の打者も警戒。荒木は「迫力がある。(独特のステップでも)きれいな回転の真っすぐが来るし、あまりいないタイプ」。井端は「真っすぐも速いし、いい投手なのは確か」と話した。右打者の背後から投げ込むようなクロスステップは、205センチの長身と並ぶ最大の武器だ。
ミコライオ
中日の打者がどんなふうに感じたか分からないけど、右打者の内角を突いて外にも散らす。それが自分の持ち味。米国時代も対戦相手にあとで聞くと「頭の後ろから球が来ているみたいだった」と言われたことがあるよ。
スライダー、チェンジアップも披露し、見事な“試運転”を終えた右腕に、野村監督も目を細めた。「球も動いていたし、12球で終えたのもいい。スピードも出ていたし、きっちり仕上げてきているなという感じ」と絶賛した。
ミコライオは今村とともに守護神サファテにつなぐセットアッパーを期待されている。この日の好投で、終盤の3イニングをこの3人でまかなう「勝利の方程式」の実現にまた1歩近づいた。
シーズンに入れば、サファテとブルペンで話す機会もさらに多くなる。「サファテは記憶力がいいんだ。だから相手チームのことや選手のことをいろいろ聞けると思う」と、日本での先輩のアドバイスを積極的に取り入れ、吸収するつもりだ。長身に独特のステップ、さらにサファテ並みの速球。新助っ人右腕に、期待は高まるばかりだ。【高垣誠】



