財界人による巨人を激励する会「燦燦会」が22日、都内で行われ、渡辺恒雄球団会長(85)が、言いたい放題の“絶口調”を披露した。新人選手の契約金超過問題から派生して、前球団代表兼GMの清武英利氏(61)との新たなバトルにシフトしている中、「最近の巨人軍は、原監督を中心に非常に一体感が強くなっている。変な人間が1人いなくなると、一体感が非常に強まる」と話し、場内の爆笑を誘った。

 実名こそ出さないものの「変な人間」は清武氏を指していることは、集まった約1000人の共通認識。同会長はさらに「去年までは、その『変な人』の補強で、ダメ外国人と酷評されましたが、今年は大補強に成功」と言い、また場内を沸かした。

 機密内部資料を根拠としたという報道で、朝日新聞社にも法的措置をちらつかせているが「選手、コーチのみなさんに申し上げておくけども、ドブネズミか泥棒猫か知らんが、そんなのが1匹や2匹いても、そういう問題は一切忘れて。それは我々が堂々と法廷で決着をつけますから。試合に集中してくれることをお願いしたいと思います」と、「変な人」から「ドブネズミ」に様変わり。

 さらには「開幕ダッシュして、夏場にはもう大体展望が付くくらいの勢いにしてくれると、GDPの成長率も3%くらい上昇するんじゃなかろうか」と、経済を底上げするほどの独走を指令した。最後には「私も発言を慎んでですね。なるべく物議を醸さないようにしてまいります」。放言の自粛を宣言したが、毒舌攻撃の勢いは、果たして止まるだろうか。【金子航】