<阪神1-0巨人>◇7日◇甲子園

 巨人先発杉内俊哉投手(31)が球団記録タイの7連続奪三振を含む7回1失点の好投も勝利には結びつかなかった。1回に安打と味方の失策で先制点を献上。だが、尻上がりに調子を上げ、登板最終回の7回まで毎回の12奪三振をマーク。「記録は全然、知らなかった。勝たなければ意味がない。こういうチーム状況なので初回の先制点が痛かった」と、チームの勝敗を優先した。

 初勝利をマークした1日の初登板はコースを狙いすぎて7四死球と苦しんだ。「前回よりも大胆に投げられた。直球でファウルを打たせてからのチェンジアップが生きた」。この日は無四球で抜群のテンポで相手打線を手玉に取った。ソフトバンク時代の阪神戦は通算5勝1敗と好相性のデータ通りの投球を披露。鬼気迫る好投もむなしく、打線の援護はなし。それでも「野手に助けられることもたくさんある」と、かばった。

 ▼杉内が7者連続を含む12奪三振。巨人で7者連続奪三振は54年大友、03年久保に並ぶ球団タイ記録。杉内はソフトバンク時代の昨年10月8日オリックス戦でも7者連続を記録しており、7者以上の連続奪三振を2度は西口(西武)に次いで2人目。両リーグでは初。これで杉内の2ケタ奪三振は通算50度目。2ケタ奪三振を50度以上は金田(巨人)103度、野茂(近鉄)70度、江夏(西武)69度、工藤(西武)56度、ダルビッシュ(日本ハム)52度に次いで6人目になる。