<DeNA0-1広島>◇7日◇横浜

 広島ブライアン・バリントン投手(31)が、ノーヒットノーランの前田健に続き、DeNA打線を手玉に取った。8回4安打無失点、来日最多の10奪三振で今季初勝利を挙げた。

 DeNA高崎との我慢比べに助っ人右腕が競り勝った。9回に2番手菊地の押し出し四球で1点をもぎとり、守護神サファテにつないだ。援護は1点だが、絶好調の投手陣には十分だった。5日の巨人戦から3試合連続完封勝利は、1981年8月以来31年ぶり、球団史上4度目の快挙。

 バリントンは「昨夜は前田健が素晴らしい投球をした。テレビで見て楽しめた。その後に投げるプレッシャーはなかった。チームが勝っているのはこの上なく楽しいよ」と笑顔をみせた。前回登板では4回5失点で敗戦投手。テンポに気をつけ、直球の制球を修正して付け入る隙を与えなかった。

 野村監督は「投手陣に頼りっぱなし。点を取る方法を考えないと」と、打線の復調を急ぐが、チームは5連勝で貯金3。31イニング連続無失点で、あと3イニング無失点なら79年の球団記録に並ぶ。記録更新は、今日8日先発の新人野村に託される。【高垣誠】