<阪神0-3中日>◇15日◇甲子園

 中日平田良介外野手(24)が大先輩・山本昌投手(46)の勝利を祝福する豪快な1発を放った。岩田の前に4回まで無安打のまま迎えた5回。先頭の井端が左前打でこじ開けたチャンスに平田が外角低め直球をフルスイング。バックスクリーンに運んだ。大阪桐蔭の先輩左腕から放った決勝の2号2ランだ。

 「甘い球をミスせずにしっかりとらえられたのは良かったです。(甲子園の)バックスクリーンへ打ち込むのは高校以来ですよ」

 大阪桐蔭時代の04年センバツ二松学舎大付戦で、この日と同様にバックスクリーンへ放り込んでいる。

 実は、高木守道監督(70)の“本塁打指令”に応えたアーチでもあった。指揮官が明かす。「サインはないから、レフトスタンドに打ってこいと言ったら、本当に打ったよ。方向は違うけど」。平田も「思い切って行ってこいと言われて、いい結果が出ました」と笑った。

 今季は開幕から「7番右翼」で先発出場が続いていたが、14日に初めてスタメン落ち。だが高木監督はこの日の試合前の打撃練習で、遊撃方向へライナー性の打球を次々と飛ばす姿をみて、野本ではなく平田の先発復帰を選んだ。その期待に応える一撃。ベテランの復活星に貢献し、5連敗を止めたばかりのチームにとっても大きな1勝になった。【高垣誠】