<ウエスタン・リーグ:阪神13-3オリックス>◇3日◇甲子園

 男前が帰ってくる。左頬部を骨折した阪神藤井彰人捕手(35)が今日4日、1軍に合流する。ウエスタン・リーグ、オリックス戦で先発マスクをかぶり7イニング、ホームを守った。4打席に立ち、犠飛で打点をマーク。顔面死球の後遺症をぬぐい、1軍合流が決定。復帰意欲を語る口調もよどみなかった。

 「久しぶりに甲子園で守ったけど、思ったより普通に出来た。1軍はここのところ負けが込んでいるけど、早く戻って役に立ちたい。捕手ですから、しっかりホームを守って勝ちたい」

 不安はなくなり、自信がふくらむ、故障後初マスクだ。1回表から小林宏を丁寧にリード。2死から由田に安打されたが、4番赤田をキレのある変化球で空振り三振に抑えた。

 2回には特注のフルフェースマスクではなく、従来のマスクをかぶってみた。「両方試そうと思って。まあ、これまでのマスクでいけますね」。後方に打ち上がったファウルフライを見失う場面こそあったが、ファウルチップにひるまなかった。打席でも、顔の前を覆うフレームを着けずに、ヘルメットだけをかぶった。内角変化球は軽やかに避け、4回の好機では左翼に犠飛を打ち返した。恐怖心はなかった。

 「痛みもない。感覚のずれは多少あったかもしれないけど全然、大丈夫」

 まだ折れた骨はくっついていないが、医師は実戦にゴーサインを出す。1軍合流を決めた和田監督も、雰囲気を変えてくれると問われ「そうだね」と期待した。衝撃の顔面死球から1カ月足らずで、正捕手がカムバックする。