<オリックス0-1ソフトバンク>◇9日◇ほっともっと神戸
イタタッ…。日本再デビュー戦はまさかの結末だった。オリックス井川慶投手(32)が、ソフトバンク戦で4回途中負傷降板した。2死走者なし、江川への2球目を投げた際、右太もも裏に違和感を訴えた。ヤンキースとの5年契約を終え、6年ぶりの日本球界復帰戦は、アクシデント降板で敗戦投手。軽症の模様だが、今日にも出場選手登録は抹消される見込みだ。
新天地で、井川がいきなりアクシデントに見舞われた。1点差の4回2死、江川への2球目。投げた直後に、右手で右太もも裏をおさえた。ベンチ裏でアイシングと電気治療を行った。06年10月16日ヤクルト戦以来2032日ぶりの日本マウンドは3回2/3を3安打1失点で初黒星。大事をとって、62球で負傷交代した。
井川は「足が伸びた時にピキッときた感じ。(筋肉が)切れてはないと思う。(太ももに)力は入ったけど、若干弱いかなと思った」と振り返った。岡田監督は「そんなに大したことないみたいやからな。つったというのかな。緊張感があったんちゃう。それほど無理することもないし。テープを巻いたらいけとったかもしれんけど、シーズン後半でもないし」と話した。今日10日に出場選手登録を抹消して、回復を図る。
初の1軍マウンドで本能が覚醒した。2軍戦で最速139キロ止まりだったが、腕を振り5キロ増しの球威で2回まで完全投球。「変化球ピッチャーと思われたくなかったので。一生懸命いこうと思った。それがあって足がこうなったのかもしれない」と苦笑いした。
首脳陣は当初、初登板後に登録抹消を予定だった。しかし最速144キロの直球で勝負する姿に岡田監督も「全然よかった。思っている以上にな。これは抹消できんと思った」と驚いた。
初失点もアンラッキーだった。3回に中堅手坂口と二塁手後藤がお見合いする二塁打。1死一、三塁で明石の遊撃内野安打で1点を失った。だが直後の1死満塁では内川を空振り三振、ペーニャを二ゴロ。井川は「久しぶりに集中できた。向こう(米国)で(試合途中で入る)中継ぎではほぼ集中していなかったので」。
負傷交代となったが、収穫はあった。「けがをするとは思わなかったけど、もう1度体を作り直せば、いける手応えはある。もう少し球が速くなるように頑張りたいと思う」と言った。
負傷が軽度なら、次回は、早ければ中12日に迎える22日からの阪神2連戦(京セラドーム大阪)が有力。別人のような球威と、まさかのアクシデントで、井川が球場の視線を独り占めした。【益田一弘】



