<オリックス0-1ソフトバンク>◇9日◇ほっともっと神戸
ソフトバンク岡島秀樹投手(36)が、絶対絶命のピンチをしのぎ、無失点リレーを導いた。1-0の7回2死満塁で登場し、坂口を遊飛に打ち取った。今季13試合の登板で防御率0・00をキープし、6ホールド目を挙げた。6年ぶり日本復帰の左腕が、森福、ファルケンボーグへつなぐ勝利の方程式に入ってきた。
絶体絶命の場面で岡島がマウンドに上がった。1点をリードした7回2死満塁。相手は左の坂口。先発大隣からバトンを受け取った。
1ボール2ストライクと追い込んだ3球目外角真ん中の142キロを左翼線にはじき返されたが、ファウル。「ひやっとした」岡島だったが、そこはメジャー5年間261試合の経験と度胸があった。
チェンジアップを見せ球で2球続け、クイックで打者のタイミングを外し、最後は8球目まで温存していた121キロのカーブで遊飛に打ち取った。
「しびれる場面が好きなので。抑えてやるというよりも自分の球を投げることに集中している」と、マウンドでの考え方はシンプルだ。秋山幸二監督(50)も「7回は岡島がよく踏ん張ってくれたね」と手放しで褒めた。これで13試合、10回1/3を投げ防御率0・00。6ホールド目を挙げ「日本でもやりがいがある場面で仕事させてもらっている」と、登板を重ねる度に大事な局面へ出番がシフトしている。
今春ヤンキースとマイナー契約を結びながら、左肩に異常があるとされ、解除された。「体は見ての通り元気。メディカル(チェック)でダメになって悔しい」と、あらためて話した。この日は同様に6年ぶり日本球界復帰となるオリックス井川が今季初登板した。負けられなかった。
同僚ブラッド・ペニー投手(33)が、米国でのプレーを希望して電撃退団した。レッドソックス時代のチームメート。日本で唯一登板した4月4日楽天戦(Kスタ宮城)で岡島もリリーフしたが、すでに敗戦濃厚な場面だった。日本で再会したチームメートの勝ち星をアシストする機会は失われたが、過去を振り切ってマウンドに集中した。
ソフトバンクのリーグ3連覇にすべてをかける覚悟だ。「ホークスのブルペンはすごく和がある。いい投手がそろっているから(今日のような)最少得点で勝てると思う」。森福、ファルケンボーグへつなぐ火消し役として、ピンチを引き受ける。【石橋隆雄】



