西武渡辺久信監督(46)が、明日20日に対決する同い年の中日山本昌と“舌戦”を繰り広げた。18日、ナゴヤ球場の室内での全体練習中、山本昌がトレーニングに訪れた。212勝左腕は「対戦するんだから、撮っちゃダメ」と言いながら、群馬・前橋工時代に関東三羽がらすと評された渡辺監督に「1年の夏に甲子園で投げるのはすごい。あの頃はいいなぁと思って見ていたよ」と先制口撃。渡辺監督も「何言ってんだよ、名球会投手が」と応戦した。

 渡辺監督と報道陣との話題は「山本昌」一色だった。「よく投げてるよね。プロに入って、まだ身長が伸びてるって言うんだもん。大器晩成って言うけど、どれほどなのかって思うよ」と感心しきり。3月21日のオープン戦を振り返り「いい球放ってたよね」と、08年6月以来の再戦に警戒感を強めた。その直後に「ここはいいバッター多いんだろうなぁ」とつぶやきながら山本昌が登場。火花を散らす?

 こととなった。

 20日の先発予定は39歳の西口で、合計85歳。ベテラン同士の投げ合いとともに、渡辺監督対山本昌の「昭和40年会対決」も見ものかもしれない。【久保賢吾】

 ◆83年の関東三羽がらす

 横浜商(神奈川)三浦将明、創価(東京)小野和義、前橋工(群馬)渡辺久信の3投手。同年の春夏甲子園で準優勝した三浦は中日にドラフト3位、同夏の甲子園に出場した小野は3球団競合の末に近鉄1位、1年夏に甲子園出場した渡辺は外れ1位で西武に指名された。日大藤沢(神奈川)山本昌は同年の中日5位指名。