<ヤクルト1-4オリックス>◇20日◇神宮

 そら交流戦で最多勝よ。オリックスが岡田彰布監督(54)の積極采配でヤクルトに連勝した。岡田監督は阪神時代を含め、交流戦で99勝目を挙げ、前中日の落合監督を抜いて歴代最多勝監督になった。借金10からの巻き返しに、観戦した宮内義彦オーナーも笑った。

 岡田監督はベンチ前でゆっくり左手を出した。1点リードの9回、ダメ押し2ランの李大浩を淡々と出迎えた。2日ロッテ戦以来の連勝にも笑みはなし。交流戦で歴代最多の通算99勝目にも「ふ~ん、そんなん関係ないよな」とぶっきらぼうだった。

 「ゴロなら走らんでいい。ゲッツーでええから」

 勝負を分けた同点の5回1死満塁。左太もも裏に不安が残るT-岡田を代打に送り、耳元でささやいた。好投手館山の攻略に、この回だけで代打2人、代走2人を投入。采配は的中して、T-岡田の遊ゴロの間に勝ち越し点を奪った。「代打、代打いけるところというても走者がたまってくる可能性がないかもしれんしな」。

 試合を観戦した宮内オーナーも「ああいうのはいいね。積極的にね」。4月28日西武戦で「西もひどいし、ベンチもひどい」と苦言を呈したオーナーがこの日は終始笑顔。「やっと底から脱出できたなあという感じですか。まだ故障者も多い。しんどいのが続きますが、頑張ってもらわないと」。

 セットアッパー平野にも雪辱のチャンスを与えた。前日19日は8回に1失点。この日は1点リードの7回から2イニングをまかせた。「昨日の失点の分よ。最初から2回というとった」と岡田監督。平野と岸田が7回からの3回を無失点に抑えて勝った。

 最多勝となった交流戦は、5割9分3厘と高勝率。144試合換算で85勝を上げる数字をマークしている。6連敗で借金が10まで膨らんだが、今年も得意の交流戦から息を吹き返そうとしている。【益田一弘】