中日ドラフト1位の高橋周平内野手(18)が21日、“外野の達人”から右翼OKのお墨付きをもらった。高木監督指令で外野兼任が決まった黄金ルーキーは、ナゴヤドームでの全体練習で右翼守備を披露。マンツーマン指導した平野謙外野守備走塁コーチ(57)から「コツをつかむのが早い。センスがある」と高い適応能力を絶賛された。

 平野コーチは現役時代、ゴールデングラブ賞9度&最多捕殺5度を誇る外野のスペシャリスト。名手が特に評価したのは、一番難しいとされる後方の打球判断だ。「ちょっと教えたら普通に取ってた。打球勘がいい。これから覚えることはたくさんあるけど、できるんじゃない」。人生でわずか2日目の外野守備。それは首脳陣の予想を超えたデキだった。

 高橋周

 僕は自分ができることをやるだけ。チャンスをもらったら、チームに貢献できるようにしたい。

 約20分、外野ノックを受けると居残りで30分の三塁特守にも挑戦。大粒の汗を流してドームを駆け巡った。高木監督も「ホームランも打ったし、出せるもんなら出したい」と起用法を思案。右翼初体験の20日2軍戦でも4度の守備機会を無難にこなし、明日23日の広島戦(富山)にも、1軍外野デビューがあるかもしれない。外野グラブは借り物や内野用で代用しているが、発注も検討。右翼周平がV3への秘密兵器になりそうだ。【松井清員】