広島の新外国人ブラッド・エルドレッド内野手(31=3Aトレド)が、前半戦終盤の猛攻を導く。10日巨人戦(京セラドーム大阪)で1軍デビューすることが5日、決まった。マツダスタジアムで行われた全体練習に参加し、シート打撃で8打数2安打。実戦感覚を養うため、今日6日からウエスタン・リーグ、オリックス3連戦に出場し、9日から1軍に合流する。

 ついに、ベールを脱いだ。松山遠征から広島に帰ってきた1軍メンバーとともに、エルドレッドも練習に参加した。フリー打撃を行った後、来日後初のシート打撃に臨んだ。

 弦本の前に4打数無安打2三振と抑え込まれたが、左腕伊東にスイッチするとタイミングを合わせてきた。1打席目は右飛に倒れたが、2打席目で直球を引っ張り左翼線を破る二塁打。最終の4打席目は、変化球に対応し再び左翼線を破る二塁打を放った。8打数2安打とまずまずの結果を残した。

 だが、実戦感覚を取り戻すために、今日6日からのウエスタン・リーグ、オリックス3連戦に出場することが決定。9日に1軍に合流し、10日巨人戦(京セラドーム大阪)で1軍デビューすることになった。

 エルドレッド

 しっかり芯に当たった打球はあった。課題はとらえたと思ったボールがファウルになったこと。多少感覚のズレがあります。

 体調に問題はない。だが、来日直前に出場した6月17日を最後に実戦から離れ、試合の中でのスピード感に慣れる必要性を、エルドレッド自身が感じていた。

 雨に泣かされた。当初は今日6日ヤクルト戦(マツダスタジアム)で1軍デビューできるようにプランが立てられた。だが、出場予定だった3、4日のウエスタン・リーグ中日戦(由宇)が雨天中止。この日のシート打撃が、来日初打席となった。

 野村監督

 練習を見ても大きいのを飛ばせる。チームが緊急で取った選手だし、こっちとしても生かさないと。彼に期待するものは大きいし、彼が打てばより一層チーム力が上がる。

 チームは攻撃陣の復調もあり、3連勝で4位に浮上。3位ヤクルトとの直接対決3連戦(マツダスタジアム)は現状メンバーで臨む。前半戦最後の9連戦、Aクラス入りをかける正念場で、新大砲が満を持してデビューする。【鎌田真一郎】