<ソフトバンク7-0西武>◇4日◇福岡ヤフードーム

 期待の若鷹がプロ初アーチで「念願」をかなえた。3年目の今宮健太内野手(21)は7回、西武松永の120キロスライダーを左翼席ぎりぎりに運んだ。同じ大分出身の内川と一緒にお立ち台。1月の合同自主トレで、先輩と並んで立つと目標に掲げていた。「こんなに早く2人で立てるとは。内川さんの30歳の誕生日に打てて良かった。食事に行かせてもらったり、一番お世話になってる人なので」。内川に「1、2、3、ダー!」を振られ、感激の時間を締めた。

 明豊高では高校通算62発の怪童もプロでは右方向への低い打球を心がけるよう指導を受ける。待望の1号も「タイミングを崩されたけど、体が残ったのは右への意識があったから」と分析。課題の打撃で自信をつけた。3週間前、21歳になったばかり。記念のボールを関係者から手渡され「初ホームランは両親にあげると決めてました」と、あどけない顔を見せた。【大池和幸】