<広島4-3中日>◇14日◇マツダスタジアム
出た~中日高木守道監督(71)が久々の大噴火だ。8回にようやく前田健を攻略して3点ビハインドを追いつきながら、9回サヨナラ負け。矛先は権藤投手コーチに加え、宇野&井上の両打撃コーチにまで向いた。3番和田の左脇腹痛も判明し、チグハグなベンチワークが敗戦を後押し。ついに首位巨人のマジックは6となり、後味悪すぎの広島ナイトだ。
怒りの守道節が久々に全開した。マツダスタジアムの薄暗い駐車場で壁にもたれかかり、ありったけの不満をぶちまけた。
「あんな追いつき方したらせめて引き分けだ。余計気分悪い。同点にならん方がよかったわ!」
8回に前田健をとらえ、3点ビハインドを追いついた。だが9回に投入した4番手雄太は視線も制球も定まらず、4安打を浴びて敗戦。だが矛先は雄太というより、起用を任せる権藤投手コーチに向いた。
「雄太は話にならんよ。見た目からあかん。同点にしてムードはいい。時間的にもあと1回頑張れば、ってとこ。だからコーチにダメなら代えてくれと言ったんだ。でも昨日たくさん使ったから今日は出せませんと言われたんだ」
6月末に吉見の起用を巡って大舌戦となった70歳代バトルが再びボッ発!?
確かに同点の9回で本来なら方程式の出番だ。だが田島と岩瀬が投げれば3連投、ソーサと山井は4連投になる。権藤コーチは「あとのこともあるから無理できない」と進言した。雄太の無残さで監督の怒りは頂点に達していた。
伏線は8回の不思議な継投にもあった。1死二塁のピンチで代打は前田智。本来なら左腕登場の場面で1軍登板5試合目の右腕矢地が続投した。何とか前田を抑え、天谷を迎えた場面でやっと小林正にスイッチした。
「小林出して下さいよって言ったんだ。普通なら前田のとこでしょ?
(矢地なら)前田も怒るで。でも今日は使いませんと言われて、それでも頼んで急に肩をつくったけど(前田には)間に合わんかったんだ」
この日の監督の怒りは頂点。守権バトルの再発にとどまらず、矛先は宇野&井上の両打撃コーチにも向いた。今季全試合先発だった3番和田が、前日の左翼守備で左脇腹痛で初めてスタメン落ち。監督は「下手すると悪くなる。今日は休ます」と決めていたが、両コーチと和田本人が強く出場を推したという。「強く振れんし、ひねったら大変やないの」。8回に代打で出場し同点の内野ゴロ。これが9回のサヨナラにつながるのだから皮肉だ。
投打の両コーチをやり玉に挙げ、和田にも心配の種ができた。首位巨人がマジック6となり、ナゴヤドーム胴上げの可能性も浮上。守道劇場全開で、はちゃめちゃな広島ナイトになった。【松井清員】



