阪神が来季バッテリーコーチとして、オリックス山田勝彦バッテリーコーチ(43)の招聘(しょうへい)を目指していることが24日、分かった。

 山田コーチは87年にドラフト3位で阪神に入団。92年に現GMの中村監督の下で114試合に出場し、リーグ2位に貢献した。

 03年に日本ハムに移籍したが、球団首脳は、楽天、オリックスでみせた指導者としての手腕を評価している。阪神は今季、正捕手を固定できずに苦しんだ。来季へ向け、最大の課題と言われるバッテリー部門立て直しのためにリストアップした。

 山田コーチは、オリックスでシーズンを戦っている最中であるため、球団側は静観している。ただ、岡田彰布監督(54)の退任に伴い、コーチ陣の刷新も予想されるだけに、オリックスを退団となれば、招聘に動くことになりそうだ。

 ◆山田勝彦(やまだ・かつひこ)1969年(昭44)7月2日、愛知県生まれ。東邦から87年ドラフト3位で阪神に入団。92年には114試合に出場し、2位躍進を支える。03年に日本ハムに移籍し、05年引退。実働16年で795試合、360安打、21本塁打、130打点、2割5厘。引退後は楽天コーチを経て、現オリックスコーチ。