日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナー(71)は3日、優勝ペナント授与のため訪れた札幌ドームで、1週間後の「浩二ジャパン」発表へ向けて水面下で着々と準備を進めていることを明かした。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督に決まっている元広島監督の山本浩二氏(65)の就任発表は、レギュラーシーズン終了後の10日に行う予定でいる。セ、パともに優勝チームが決まったこともあり「近い将来、皆さんにはっきり申し上げられると思う」と話した。

 NPBは山本氏を支えるコーチ陣の組閣作業も既に始めている。投手部門は、元西武監督の東尾修氏(62)、内野守備走塁部門は高代延博氏(58)、打撃部門は、立浪和義氏(43)の入閣が濃厚となっている。監督選考が難航しただけに準備期間は限られている。今後、3氏と本格的な交渉を行うと同時に、残るコーチ陣の検討も急いでいる。加藤コミッショナーは「それ(組閣)は監督になる人が、既に考えを巡らせておられると思う」と、山本氏の意向を聞きながらスタッフの人選を行っていることも認めた。