ソフトバンクがカブスのブライアン・ラヘア内野手(30)と入団で基本合意に達したことが21日、明らかになった。米メディアによると、本人の申し入れにより球団が戦力外とした。早くから調査を進めていたソフトバンクが楽天などとの争奪戦を制した。

 ラヘアは今季初めてメジャーでフルシーズンをプレー。130試合で打率2割5分9厘、16本塁打、40打点。球宴にも初選出された。数年前から巨人など日本球界も注目してきた左スラッガーだ。球団幹部は「やはり大きいのを打てる人がいる。並びから言うと左かなとは思う」と話し、右打者のペーニャに並ぶ大砲を探していた。

 秋山監督もシーズン報告の際、孫オーナーに補強を直訴。「4番バッターをお願いしました」と明かしている。同オーナーは「別に金額にこだわらず、中身で一番いいという人で」と青天井でのバックアップを予告していた。開幕前、ラヘアの年俸は48万2500ドル(約3860万円)だったが、今季の活躍で高騰は必至。それでも実績を買い、まずは左右のダブル助っ人砲を備えた。さらに球団は右投げの先発外国人選手を調査中。日本一奪回の準備は着々と進んでいる。

 ◆ブライアン・ラヘア

 1982年11月5日、米マサチューセッツ州生まれ。セントピーターズバーグ大から02年ドラフト39巡目でマリナーズに指名されプロ入り。3Aでは11年に38本塁打を放つなど、6シーズン通算123本塁打。メジャー初昇格は08年マリナーズで、11年から2年間カブスでプレー。メジャー通算195試合で139安打、21本塁打、56打点、2割6分。196センチ、109キロ。右投げ左打ち。