ロッテ根元俊一内野手(29)が伝統の2番を背負う。24日、球団から来季は入団以来の背番号32から2に変更されることが発表された。7日の契約更改でフロントに希望を伝えて了承された。「野球をやっている以上は1ケタの番号を目指してきた。32番は愛着があるので32の2を残したかった。1日早いクリスマスプレゼントを頂き、うれしい」。前任の正遊撃手、西岡の7番も空き番号だったが、縁のある2番にこだわった。

 ロッテの2番は球団の顔が担ってきた。後に西武で2000本安打を達成した山崎裕之、05年の日本一を導いたバレンタイン監督が歴任。「背番号に恥じないプレーをしていきたい」と重みも感じている。今年は2割7分9厘、9本塁打と好打者に成長。「1年だけじゃダメ。3年続けて初めて本物だと思う。来年は30歳でサラリーマンなら40~50歳のポジション。そんなに残された時間も長くない。来年が勝負の年になる」。背番号2は決意の証しだ。

 ◆ロッテの背番号2

 70、74年の2度のリーグ優勝に貢献した山崎が2番の“顔”になった。79~80年には韓国プロ野球選手の草分け存在となった白仁天が背負った。横田真之、宇野勝、平井光親ら好打者が継承し、97~03年に背負ったサブローはバレンタイン監督就任時に背番号を譲った。10年から3年間は今岡誠が継いだが、今季限りで引退し、空き番号になっていた。