ロッテ唐川侑己投手(23)が、来年1月19日から6日間の予定で、西武涌井秀章投手(26)が千葉県内で行う自主トレに参加することが30日、分かった。シーズン中も食事を共にする先輩投手と初の合同トレ。「涌井さんに誘っていただきました。いい機会なので、いろいろ勉強したい」と話し、絶好の学習機会と捉えている。

 涌井の美しい投球フォームは、「教科書のよう」と評されることもある唐川をも魅了する。「下半身の体重移動とか、トップの位置からの腕の押し出しとかが、きれいです。どういう意識で投げているのか聞いてみたい」。今季は右肘痛もあって7月中旬から離脱したが、前半戦は最多勝争いをリードする8勝。それでも「投げ方自体は体をうまく使えていなくて、全く納得できなかった」。涌井との自主トレは、その問題解決の糸口にもなりうる。

 1月中旬からサブローらと沖縄・石垣島で行う自主トレを途中で離れて、涌井の自主トレに合流する。「サブローさんにも報告しました。『涌井は勉強になるから、しっかりやってこい』と言われた」と話す。今月中旬には血液成分の分析を受けるなど体質改善にも取り組む。まだ、1年間故障なく活躍したシーズンがない。6年目の来季こそ-。その思いを心に刻み、行動に移す。【広重竜太郎】