中日高木守道監督(71)が2月28日、吉見一起投手(28)の開幕投手起用を認めた。キャンプを打ち上げて「吉見に落ち着くんじゃないか」と語った。開幕投手に指名されたエース吉見はブルペンで41球を投げ、キャンプを締めた。「まだ何も言われていませんが、自分がやるもんだと思って頑張ります」と目を輝かせた。右肘骨折を考慮し、年明けにWBC日本代表候補を辞退。一時は開幕も危ぶまれたが、キャンプで復調。開幕投手レースをぶっちぎりで独走中だ。

 同監督は吉見に続く、第2集団として山内壮馬投手(27)、山本昌投手(47)の名前を挙げた。「決めれるのは山内だね。昌もマルだ。確定だな」。昨季10勝を挙げ、26日の韓国・LG戦で2回パーフェクトだった山内の先発ローテーション入りは濃厚。さらに30年目左腕も大きく前進。3日広島とのオープン戦に先発予定の山本昌は「これからは結果も求められる」と意気込みを語った。

 ◆竜の開幕ローテ争い

 エース吉見、山本昌、山内は当確。これに続くのが、中田賢、岩田、大野、伊藤の4人だ。度重なるケガのため調整が大幅に遅れたカブレラは、現時点では計算できない。貴重な左腕でもある雄太もアピール不足。ベテラン川上は古傷の右肩が思わしくなく、調整が遅れている。2年ぶりに先発に復帰する朝倉、2年目西川がダークホース的な存在だ。