<WBC強化試合:ソフトバンク8-10キューバ>◇1日◇福岡ヤフオクドーム

 ソフトバンクのドラフト1位東浜巨投手(22=亜大)が苦い本拠地デビューとなった。ヤフオクドームで対したのは、キューバ代表。強化試合の3回から2番手で登板し、2回7安打4失点ときつい洗礼を浴びた。

 プロ自己最速の140キロを計測したが、何度も高めに浮いた。3回は2安打と四球で2死満塁のピンチ。4番セペダを一ゴロに打ち取りどうにか無失点に抑えたが4回につかまった。甘い変化球を狙われ連打を浴び、四球で無死満塁。8番サンチェスに初球123キロスライダーを豪快に引っ張られた。打球は三塁江川の股間を抜けていった。記録は2点二塁打。世界トップクラスの打球に「積極的に打ってくるし、当たりが強かった」と驚くしかなかった。

 4回に5安打を集中され4失点。「今日は全体的に球が高めに浮いてしまい、そこを狙われてしまいました。しっかり踏み込めなかった。いい勉強と思い、修正して次につなげたい」と反省しながらも前向きにとらえた。

 秋山監督は「まだまだバランスが悪いんじゃない」と話した。紅白戦、オープン戦を含め3試合5イニング無失点と結果を出してきた。待ちに待った本拠地のマウンドも、この日はWBC仕様で硬めだった。次回は7日からのDeNA2連戦が濃厚で、今日2日からの東京遠征には参加せず福岡に残り調整する。本拠地で評価を取り戻す機会はすぐにやって来る。【石橋隆雄】