DeNA高城俊人捕手(19)が29日の中日戦で、チーム史上最年少の10代(19歳10カ月)で開幕スタメンマスクをかぶる。“師匠”の中日谷繁が持っていた20歳3カ月の記録を抜き、直接対決を実現する。「成長した姿を見せたい」と目を輝かせた。今年の自主トレでは志願して合同練習を横浜市内で行った。課題だった、捕球してからの送球の速さを中心にアドバイスを受けた。

 WBCを見て勉強になったこともある。準決勝の日本対プエルトリコ。「阿部さんは散らすけど、モリーナはタイミングの合わないスライダーを続けていた。次の試合で試したら三振が取れた」。20日の楽天戦(横浜)で聖沢、枡田にスライダーを続け三振を奪い手応えを感じた。オープン戦後半には山下バッテリーコーチからリードで褒められるようになった。「強気に攻められるようになった」と自信をつけ、憧れの先輩に挑む。