<オリックス2-4ソフトバンク>◇19日◇京セラドーム大阪

 たった1人の「いてまえ魂」だった。オリックスが4点を追う2回裏無死一塁。T-岡田外野手(25)が直球を捉え、右中間に運んだ。ここ2年で19打数1安打9三振と苦手の摂津から、3号2ラン。「甘い球を仕留められるようになってきた。去年まで全然打てなかったが、切り替えて臨めた」。この日は近鉄復刻ユニホームに袖を通した。空砲に終わったが、復調気配は収穫だ。

 不振で打率は1割5分5厘まで低下。森脇監督は2軍降格を検討した。18日の西武戦前に激しくゲキを飛ばした。「覚悟してやるのか、試合から外れるのか。どっちだ?

 男なら、覚悟を決めろ!」。T-岡田はグラウンドに立ち、2本の二塁打。そしてこの日、豪快アーチ。それでも指揮官は「本塁打は素晴らしいが、最後の打席でストライクを見逃しているようでは話にならない」と厳しかった。期待の裏返しだった。