<イースタン・リーグ:日本ハム4-3DeNA>◇29日◇鎌ケ谷

 右足首捻挫で2軍調整中の日本ハムのルーキー大谷翔平投手(18)が、1軍復帰へギアチェンジする。「1番右翼」で先発出場。4回終了後に交代したが、故障後初めて守備に就くなど走攻守に問題がないことを証明した。今日30日は投球練習が予定されており、イースタン・リーグのロッテ戦(鎌ケ谷)は途中出場の予定。野手として1軍復帰が濃厚な5月4日西武戦(西武ドーム)に向けペースを上げていく。

 「野手・大谷」として、最低限の準備は整った。故障明けの実戦で、初めて右翼の守備に就いた。「それなりにできましたし、変な感じはなかったです」。打球処理はなかったが、カバリングなど外野手としての動きにはしっかり対応した。右足首を捻挫したのは、13日オリックス戦の守備中。16日ぶりに守ったこともあり、4回終了時で交代も「(患部は)大丈夫でした」と笑顔を見せた。

 この日の重点は守備で、打撃は2打席だけ。4回での交代も事前に決まっていた。打席が多く回るようにという2軍首脳陣の配慮で、1番で起用された。「中学、高校ではなかった。小学生くらいだったら、あったかも」と、ほぼ経験のない打順。右飛、見逃し三振に終わったが「1打席目は良い感じで振れていた」と実戦勘を少しずつ取り戻している。野手としては走攻守で無事に試運転を終了した。

 今日30日は、試合前に「投手・大谷」としてブルペン入りする。「ストレート中心にしっかり投げられれば」と、50球を目安に投げ込む予定。イースタン・ロッテ戦には代打か守備から出場する見込みだ。西2軍監督兼内野守備コーチは、今後の見通しとして「あさって(5月1日)は(2軍戦で)スタメンで出す予定。今日の4イニングでそのまま上(1軍)とはならない」と説明した。投手調整と並行しながら、野手として再昇格が濃厚な5月4日西武戦へトップギアに入っていく。【木下大輔】