<日本ハム2-6楽天>◇9日◇札幌ドーム

 勝っても、喝~!!

 楽天は連勝を今季最多5に伸ばし、4月13日以来の貯金を手にしたが、星野仙一監督(66)はおかんむりだ。「島内らしい。みんな、もっと野球を勉強しないと!」と、2年目外野手を突き放した。

 問題は5-2で迎えた8回。四球の先頭ジョーンズの代走で、島内が起用された。1死後、高須の打席で2ボール2ストライクからエンドラン。打球は右前へ抜けた。作戦成功だったが、島内が二塁を蹴った後に止まりかけた一瞬を、星野監督は見逃さなかった。島内は三塁の鈴木コーチが腕を回すのを見て再加速し三塁到達。一、三塁とし事なきを得たが、監督には隙のあるプレーに映った。

 島内にも言い分はある。チーム屈指の俊足で、打球は緩かった。走る速度を落としても「あの打球なら三塁まで行けると思いました」。そこで、念を入れて三塁コーチの動きを確認したという。ただ、星野監督としては、エンドランのサインを出した以上、一気に三塁まで駆けてほしかった。

 続く森山の左前打で島内は生還。貴重な追加点となり、逃げ切った。勝っても、星野監督が厳しいのには理由がある。「勝たないと次につながらない」が持論。「“意味ある負け”なんて監督の言い訳だよ。先発が好投しても勝てなかった時に言えるぐらい」と話す。勝っても内容が大事。発展途上のチームを率いるからこその厳しさだった。

 島内も「代走なんで、しっかりしないといけない」と糧にした。今日10日からは、首位ロッテと3連戦。ギュッとかぶとの緒を締めて挑む。【古川真弥】