<ロッテ3-5楽天>◇10日◇QVCマリン
楽天が粘り腰で、今季最多の6連勝だ。首位ロッテを相手に、1点を追う9回2死から連打と四球で満塁とし、最後は藤田一也内野手(30)が中越えに3点二塁打を放った。投手陣は、先発則本昂大投手(22)が7回途中3失点で降板したが、救援陣が0でつないだ。チーム一丸で貯金2とし、交流戦前の勝率5割以上を確定。このまま、突っ走るぞ!
6連勝を果たした楽天星野監督に向かって、ファンの温かい声が飛んだ。「ホシノ!
ホシノ!」の大コール。QVCマリンの正面出口を出て、チームバスへ向かう途中だった。監督の口元も緩む。「楽天に来て、初めてじゃないかな。打線に粘りが出てきた」と、土壇場で逆転した選手たちを褒めた。
あとアウト1つの土俵際から、鮮やかにうっちゃった。2-3の9回だ。ロッテの守護神益田に2死まで取られ、もう後がなくなった。だが、諦めない。打席に向かった嶋は「自分はホームランを打てるわけじゃない。なんとか、つないでいこう」と出塁だけ考え、代名詞の右前打。さらに、鉄平が左前打で続く。自分の出番を待ちながら「嶋はアウトにならない」と信じていた。松井が四球で舞台は整った。最後は藤田の一振りで3点が入った。
救援陣の奮闘も見逃せない。先発則本は6回1/3、3失点で降板したが、金刃、小山伸、片山、青山と0でつないだことが、逆転を呼んだ。7回2死一、二塁で登板した小山伸は「どのチームもそうだけど、これで勢いがつくと思う」と逆転勝利にニンマリ笑った。登板直前、今江への死球の判定を巡って、両軍が一触即発の場面もあった。だが「一緒に熱くなってもしょうがない。ブルペンで自分の調整をしていました」とベテランらしく冷静だった。
投打にわたり、各人が仕事を果たし、つかんだ勝利だ。ただ、反省も残る。5回1死満塁で鉄平が一ゴロ併殺。則本は5回、6回と、味方の得点直後に失点を続けた。星野監督は「5回で3点ぐらい取らないと。則本はダメ!」と注文した。勝っても気を緩めないのが星野流。慢心なく、連勝街道を進むのみだ。【古川真弥】



