日本ハムジュニアから、初のファイターズ選手誕生へ-。日本ハムは10日、栗山英樹監督(52)出席のもと東京都内でスカウト会議を行い、今秋のドラフト会議で指名する候補選手約90人をリストアップした。道内関係者の中には、セレクションで選抜される日本ハムジュニアの一員として、12球団ジュニアトーナメント出場の経験がある札幌市出身の左腕、明桜・砂田毅樹投手(3年)の名前も有力候補として上がった。

 札幌伏見中時代は札幌南シニアに所属し、全道大会4強の経験がある砂田は、秋田の私学強豪、明桜で1年春からベンチ入り。140キロを超える直球に加えて、スクリューなどの変化球を操る本格派で、すでに他球団からも注目を浴びている。

 1位指名には桐光学園・松井裕樹投手(3年)や九州共立大・大瀬良大地投手(4年=長崎日大)ら即戦力投手を基本線に検討しており、この日の会議で候補を5~6人に絞った。投打“二刀流”として注目される明大・岡大海投手(4年)は野手として評価。山田正雄ゼネラルマネジャー(68)は「他球団との兼ね合いもあって、まだまだ結論は出ないですね」と多くを語らず。今年も“びっくりドラフト”で他球団をけむに巻く作戦だ。