<ソフトバンク3-11巨人>◇16日◇ヤフオクドーム
大敗、連敗終了が何だ。ソフトバンク長谷川勇也外野手(28)が交流戦最後の巨人戦を4打数3安打の猛打賞で締めた。打率は交流戦史上最高となる4割1分8厘で、2年ぶり4度目の優勝を決めたホークスナインから選出される可能性が高いMVPへ大きくアピールした。
打撃職人の長谷川らしい3本の安打だった。巨人に大敗し、内海に通算100勝を献上してしまったが、その球界を代表する左腕からチーム唯一の猛打賞を記録した。
「今日は左投手だったのでラッキーでした」。左腕対策として「絶対逆方向」だけを意識していた。初回2死一、三塁で、内角高めシュートを反対方向へ。遊撃への適時内野安打にした。7回は三遊間を破り、9回には詰まりながらも左翼前へ落とした。すべて思い通りの逆方向だった。
前日15日は4打数無安打で15戦連続安打もストップ。打率も4割4厘まで落ちた。「ここ数試合は4割を打っている人のスイングではない」と、納得のいかない打撃が続いていた。最終戦で3安打を放ち、打率4割1分8厘。10年ソフトバンク多村(現DeNA)の4割1分5厘を更新した。
賞金200万円のMVPを狙える成績を残した。「こればかりは分からない。僕が勝てるのは安打数(41本)と打率だけ。あとは待つだけですね」と吉報を待つ。5月29日巨人戦では1回に決勝の4号3ランを放つなど、勝利に結びつく一打も多かった。
開幕からの打率3割4分3厘も、同僚内川を抑えてリーグトップ。21日から再開するリーグ戦で首位打者を守り抜くため、打撃に妥協はない。「納得していない。構えがしっくりきていない。あまりいいスイングになっていない」と明日18日からの3日間で違和感を取り除く。この日は父の日。昨年9月に生まれた女児は「まだ小さいので」と話したが、その一瞬だけは職人ではなくパパの顔だった。【石橋隆雄】



