<ロッテ9-5中日>◇16日◇QVCマリン

 竜の交流戦は逆転負けで幕を閉じた。中日ドラフト1位福谷がプロの洗礼を浴び、初連投で2点リードを守れなかった。苦しい台所事情が浮き彫りになる敗戦でもあった。高木守道監督(71)は「パは強い」と脱帽で交流戦を総括。借金10からの逆襲キーマンに、ワーナー・マドリガル投手(29=ダイヤモンドバックス3A)を指名した。

 福谷満身の真っすぐは4番今江にはじき返された。右中間を破る同点の2点二塁打に、ベンチの高木監督もくちびるをかんだ。2点リードの7回。3戦無失点のルーキーが初めて勝利の方程式入りし、初の連投に臨んだ。結果は無情の4失点。「これまでの3試合はたまたまです…」。3安打でKOされると救援陣も打たれて逆転され、初黒星の洗礼を浴びた。

 監督は寂しげに振り返るしかなかった。「まだ連投はできんということやね。簡単にはじき返されとるもん」。右足内転筋痛や左脇腹痛から再起したばかり。「病み上がりで無理はさせられん」と慎重に起用してきたが、苦しい台所事情から「今年のうちを象徴する」投壊の敗戦となった。

 巻き返しを期した交流戦は、10勝13敗1分け。監督は総括で「パ・リーグは強い。いろんな野球ができる。それに比べてうちはいろんなことが不足している」と脱帽した。打線はこの日もルナの2点打など序盤で5得点。アライバにも当たりが戻るなど、手応えをつかんだ。

 やはり課題は投手陣だ。リーグ戦再開までの4日間で緊急整備する。中でも監督の期待は、18日に来日する新助っ投マドリガルだ。「あれがおったら勝っとった。頼りにしてますわ」。この日、福谷に任せた場面こそ、新セットアッパーの出番。リーグ戦が再開する21日からの巨人3連戦デビューも視野に、逆襲のキーマンに指名した。

 借金は再び10。「これから大変やない?

 でもその中で勝っていかなあかん!」。最後は自問自答するように言った。ギブアップにはまだまだ早い。【松井清員】