<楽天3-0阪神>◇16日◇Kスタ宮城

 出てこいや、イキのいい若虎!

 虎の交流戦は、3連敗で始まり3連敗で終わった。トータルでは5年ぶりに勝ち越したが、荒木や柴田、野原ら交流戦でチャンスを与えられた若虎たちがアピール不足に終わった。この日は楽天田中にあしらわれ、首位巨人とは2・5差に。21日からのリーグ戦再開へ、和田豊監督(50)も若手の発奮を求めた。

 虎将から若虎へゲキが飛んだ。悔しさも、ふがいなさも、経験も、すべてを糧にせよ-。5年ぶりに勝ち越した交流戦は3連敗フィニッシュと尻すぼみだった。星野楽天には1度も勝てず、昨年から5連敗。相手ベンチには闘将の笑顔が見えた。和田監督は明日へつながる黒星だと信じ、1つ1つの言葉をかみしめた。

 和田監督

 まだレベル的なものもあるし、ここで経験したことを次に生かしていくか。藤浪もそうだけど、こういう経験をしながら成長していってほしい。

 今季62試合目は11度目の無得点試合。2回、新井と坂の連打に藤井彰のバントが内野安打となり無死満塁にした。絶好の先制機に、打席は4月3日中日戦以来今季2度目の先発だった3年目の荒木。田中の宝刀スプリットにバットはかすりもせず三振。「積極的に振っていこうと思った。日本を代表する投手なので」。荒木は声を落とした。同じ25歳大和の一、二塁間へのライナーは、銀次が好捕。西岡のライナーを遊撃松井が倒れながらつかむと、右翼席の虎党のムードもしぼんだ。

 若手のための交流戦だった。5月28日に福留の長期離脱が発表。新井良やコンラッドは不調で2軍落ちした。代わってスタメンに名を連ねたのが柴田や今成、荒木ら。2軍で好調だった7年目野原も9打数無安打に終わった。定位置獲得の勢いには至っていない。それでも「3C」を掲げる指揮官は、チャンスとチャレンジでチームをチェンジする新風を感じていた。

 和田監督

 本来は頑張ってくれないといけない選手が抜けたことで、若手にチャンスがまわってきた。みんな目の色変えて、非常に活性化されて、いい雰囲気でできた。終わり方が少し悪いけど、トータルすれば貯金1つで終わったから。

 21日からはセのライバルと再びぶつかり合う。巨人とは2・5ゲーム差。「4日あるので立て直したい。打つ方が下降線なので」。和田監督の目は、新たな戦いへ向けられていた。【近間康隆】