守道竜に最狂助っ人!?

 がやって来た。中日の新外国人ワーナー・マドリガル投手(29=ダイヤモンドバックス3A)が18日、愛知・中部国際空港着の航空機で来日した。投手陣のやりくりに苦しみ低迷する中、高木監督が早くもセットアッパーとして期待を寄せるドミニカ共和国生まれ、体重113キロの巨漢右腕は迫力十分。「マッド・ドッグ(狂犬)と呼んでくれ」-。救世主は、いきなり胸を張った。

 家族を連れての初来日。長旅の疲れもみせず「日本でプレーするのが夢だった」と大興奮だ。「俺は毎試合勝つために、とにかく自分の100%をつぎ込んでプレーする。負けるのが嫌なんだ!」とまくしたてた。150キロ超の直球とフォークが武器。メジャー通算44試合に登板し未勝利だったとは思えない大物感。この負けじ魂は、15日のロッテ戦で5時間44分の激闘を制した直後「引き分けなんていらん。私は負けてもいいから勝ちたい。勝たなきゃ意味がない」と名言を残した守道監督にも負けていない。

 持ち球について聞かれると、自然と早口になり一気にまくし立てた。

 「一番得意なボールはフォークさ。左打者にはほとんど打たれない。対戦したバッターは俺を尊敬することになるぜ。カットボールも左打者は詰まるか、バットがへし折られるかのどちらかさ」

 チームを率いるのは「暴走老人」を自任する守道監督。ここに「狂犬」を掛け合わせるなんて危険すぎる!?

 ライバルに食らいつく勢いの救世主が、今日19日に入団会見に臨む。【八反誠】<ワーナー・マドリガル

 アラカルト>

 ◆生まれ

 1984年3月21日、ドミニカ共和国。

 ◆球歴

 エバンヘリナ・ロドリゲス高出身。06年エンゼルス傘下のマイナーに所属し08年にレンジャーズでメジャーデビュー。

 ◆メジャーでは

 08、09年にレンジャーズでプレー。主に中継ぎで通算44試合48回2/3を投げ0勝2敗1セーブ、防御率6・10。

 ◆今季は

 ダイヤモンドバックス傘下3Aで22試合36回を投げ1勝0敗、防御率2・75。

 ◆持ち球

 直球、フォーク、スライダー、シュート、カットボール。

 ◆趣味

 釣り。

 ◆サイズ

 185センチ、113キロ。右投げ右打ち。

 ◆血液型

 A。

 ◆家族

 夫人と長男。