<中日6-2広島>◇4日◇ナゴヤドーム

 広島が三たび「終盤の悲劇」で逆転負けを喫した。好投を続けていたブライアン・バリントン投手(32)が、8回につかまった。2死二塁で苦手大島を敬遠した直後、荒木に決勝の2点適時二塁打を許した。打線も3回以降は追加点を奪えず。11年7月以来の中日戦同一カード3連勝を逃し、チームの連勝も3でストップした。

 勝負が裏目に出た。好投を続けていたバリントンに最大のヤマ場が訪れたのは、1点リードの8回2死二塁。打席に大島を迎えた場面だ。ベンチから山内投手コーチが飛び出し、内野陣と右腕はマウンドに円陣をつくり作戦を確認した。

 バリントン

 大島と私、荒木と私の(相性)を考えて、選択した。ベンチとの意見が一致した。

 通算対戦成績36打数12安打の天敵大島を避け、48打数8安打と抑えている荒木との勝負を選んだ。あえて、逆転の走者を許すことになってもだ。

 だが、最悪のシナリオをたどった。2球目の外角高め直球を右中間方向へミートされると、打球は前進守備を敷いていた外野陣の間を抜けていった。一塁走者も一気に生還。勢いを止められず、この回一挙5点を失い、万事休した。

 悪夢がよみがえった。6月28日阪神戦(甲子園)は、失策2つが絡み自滅で3点リードを守れず逆転負け。翌29日の同戦も、3点リードを守れず、サヨナラ負けを喫するなど救援陣が崩壊していた。

 野村監督

 その前に、1死一、三塁で点を取れなくて…。打線は2点を取ったあとさっぱりだった。

 この日の敗戦は、打線の責任も大きかった。直前の攻撃は1死一、三塁で代打広瀬が空振り三振、続く梵も右飛に倒れた。新井打撃コーチも「広瀬のところで、1点何とかほしかった」とダメ押しの重要性を説いた。

 11年7月以来の中日戦同一カード3連勝を逃し、同時に、3位争いのライバルを一気に突き放すチャンスも手放した。そう簡単には、混戦から抜け出せない。