<楽天8-4ロッテ>◇4日◇Kスタ宮城
楽天の3番・銀次内野手(25)が、4打数4安打1打点の活躍で打線を引っ張り、チームの首位タイ浮上に大いに貢献した。6月23日のソフトバンク戦から座る3番では、40打数16安打の打率4割。チームも7勝2敗と快進撃。ジョーンズ、マギーの主軸が機能するのも、銀次が出塁してこそだ。
3番での成績は40打数16安打。打率は実に4割ジャスト。銀次は「あ、そうですか」と、あまり興奮しない。3番を務めた9試合は7勝2敗の高勝率。こちらの質問には目を見開いて「7勝2敗?
じゃ、じゃ、じゃ、じゃ、じゃ!」と声を上げた。
NHK朝の連ドラ「あまちゃん」の舞台、岩手出身。「ドラマでは『じぇ、じぇ、じぇ』って言ってますけど、僕の地元は『じゃ、じゃ、じゃ』です」と銀次。自身の成績には、大きな関心を示さないが、チームに貢献できていることに、喜びと驚きを感じていた。
1回は2死無走者から二塁打で、ジョーンズの本塁打で生還。4回は三塁打を放ち、またジョーンズの1発で本塁を踏んだ。5回は1死一塁から左前打で出て、マギーの適時打で得点。3打席連続でチャンスメークし、得点に絡んだ。
6回は2死一、三塁。本塁打を打てばサイクル安打だ。「頭にはありましたよ。でも、本塁打なんて簡単に打てるもんじゃないんです」と振り返る。3番にいることで「必ず出塁しよう。AJ(ジョーンズ)とマギーにつなげれば、何とかしてくれる。そういう意識で打席にいるから、気持ちが楽になるし、いい結果になっていると思います」。単打でOKの気持ちでスライダーを振ると、ダメ押しの中前適時打となった。
追い求めるのは、センター方向に強い打球。ここ1カ月、試合前に平石打撃コーチ補佐とマンツーマンで、いろんな角度、距離からのティー打撃を行い「受け身にならないスイング」を模索してきた。4打席目がまさにそう。「開幕から一番のスイングでした」。サイクル安打は逃しても、銀次にとってはもっと価値のある単打だった。
星野監督から「お前は打てないものと思ってる」と言われ続け、ひそかに発奮材料としていたという。その監督はこの夜、報道陣には「本当にいい打者になりつつある」と評価した。生え抜きの若手が育ったから、首位浮上につながった。【金子航】



