<阪神0-1巨人>◇4日◇甲子園

 阪神ジェイソン・スタンリッジ投手(34)の力投は実らなかった。首位巨人を相手に7回を7安打1失点。粘り強く低めに投げ込んだが、味方打線の援護がなく6敗目を喫した。「いいボールが行っていたが、もっと良くなくちゃいけない。全体的には7回で1失点だからいい投球はできたと思うけど、負けてしまったのでうれしくないよ」と悔しがった。

 立ち上がりが明暗を分けた。1回、先頭中井にいきなり二塁打されピンチを迎えた。亀井、坂本を打ち取り2死まで来たが、4番高橋由、5番村田を歩かせ2死満塁。続くボウカーは空振り三振で切り抜けたが、この回だけで30球を要した。「1回の球数のせいで後半に疲れが来たかも」と、6回の失点を反省した。

 中西投手コーチも「1回の球数が多かった。少し神経質になりすぎたな。ボール自体は良かったんだけど」と話した。

 ただ、奪った三振は10年7月27日の横浜戦(甲子園)で記録した自己最多タイの11個を数えた。スタンリッジも「珍しく三振が多くとれたね。三振が取れるときは球のキレがいいときだと思う。低めにしっかり投げて、変化してくれて、質のいい球を投げられたということ」と胸を張った。勝ち星は逃したが、手応えをつかみ、自分の仕事は果たした。【高垣誠】