<ソフトバンク6-1楽天>◇5日◇ヤフオクドーム

 楽天打線が、またもソフトバンク摂津にやられた。9回完投され、6安打で1点のみ。これで、今季は3戦3敗。昨季からだと7連敗で、通算2勝9敗の天敵にしてしまった。直球、シンカー、カーブと、どれも一級品。確かに攻略は難しいが、その糸口を自ら手放すプレーがあった。

 打球を見届けた星野仙一監督(66)は、ベンチで苦り切った。4点を追う6回無死一塁。フルカウントからエンドランのサインを出したが、1番聖沢は高めのボール球に手を出し、中飛に倒れた。監督は「あれ!

 あそこだ!」と、試合後も悔やんだ。見逃せば四球で無死一、二塁。好機が広がって好調の中軸に回っていた。2回から登板の長谷部が4イニングをパーフェクトに抑えた直後。先発則本の1回4失点も痛すぎたが、流れがイーブンになりつつあっただけに、もったいなかった。聖沢は「技術がないだけです」と反省した。

 摂津に対し、当初は各打者に絞り球が任された。だが、直球に詰まらされる場面が目立った。打順が1巡した4回以降、田代打撃コーチが「直球狙い」を指示。そして6回、先頭の9番枡田が、その直球を左前打した。だが、次の聖沢がボール球に手を出した。ベンチの指示が実るかどうかの分かれ目で流れを失った。

 もちろん、誰か1人だけに敗因をかぶせられない。ただ、好投手から点を取るチャンスは限られる。連勝は4で止まったが、ロッテも敗れ、同率首位のまま。順位を考えるのは、まだまだ先だが、今後の上位争いを勝ち抜くには、少ないチャンスをものにする技術も求められる。【古川真弥】