<ソフトバンク6-1楽天>◇5日◇ヤフオクドーム
テンポよく連敗トンネルから脱出だ。ソフトバンクが2時間42分の短時間ゲームで、首位楽天に快勝した。5連敗中は2桁安打でもつながらなかった打線が1回から機能し4点を先取。投げては摂津正投手(31)が2試合連続となる完投勝利で9勝目を挙げた。再び4位に浮上し首位とのゲーム差は3・5に縮まった。
時計の針が午後9時を回る前に、ソフトバンクナインは勝利のハイタッチをかわした。今宮は「久々に速いゲーム。一瞬で終わった感じでした」と笑った。
5連敗中は5時間超えなど、長時間試合ばかり。その5戦の平均試合時間は実に4時間9分。打線は2桁安打を放つが、あと1本がつながらず、残塁の山を築く象徴でもあった。うって変わって、この日は初回から効率的な得点で、ストレス知らずだ。
1死から本多、内川がともに初球を連打し一、二塁。4番松田が「1点を先に取ることで流れが変わると思った」と、カーブを中前へ先制適時打を放った。続いたのは楽天先発・則本キラーの長谷川と今宮だ。
長谷川は1球で仕留めた。甘い145キロの直球を逃さず中越えの2点適時二塁打。打った瞬間、中堅の聖沢が1度前に出るような低い弾道はグングン伸び、頭を越えた。これで対則本は5打数5安打の打率10割。2死二塁で今宮がカーブをたたき、三遊間を破る適時打。今宮も対戦成績は6打数4安打だ。
この回5安打で4点を奪い則本をプロ最短の1回でKOした。藤本打撃コーチは「積極的にカウント球を打てた。(則本は)右打者の内側をあまり投げてこなかった」と6月21日に5回で4点を奪った時と同じ攻略法だと明かした。
秋山監督が「初回から4点が大きかった。7回か、それまでノーヒットだった。嫌な感じだったが2点取れてよかった」と振り返ったように、しっかり7回にも下位打線がダメ押し。この日、登板機会のない大場の出場選手登録を抹消し、右の代打要員として田上を昇格させた。試合前は中西や吉村に直接指導するなど、秋山監督はつながらない打線の現状打破を図ろうとしていたが、最高の形で連敗脱出だ。
8安打で6点。2桁安打は止まったが勝利がすべて。さらに、エース摂津が完投。紫ユニホームでの初勝利。言うことなしの戦いで、首位楽天との3連戦の初戦をもぎとった。【石橋隆雄】



