<日本ハム1-5オリックス>◇5日◇札幌ドーム
オリックスの思わぬ伏兵が二刀流ルーキーから、主役の座を奪った。同点で迎えた6回表2死一、二塁。8番遊撃の安達了一内野手(25)が三遊間を破る勝ち越しタイムリーを放った。さらに8回の満塁機では左中間に走者一掃の適時二塁打。3安打4打点で、連敗脱出の立役者になった。
安達
ずっとタイムリーが打てていないと感じていた。ヒットも出ていなかった。チームに貢献できていなかったので、打ててよかった。
4月12日の日本ハム戦以来となる適時打を放ち、安堵(あんど)の表情を見せた。
この日は大谷の19歳の誕生日を記念し、敵地ではプレーヤーズスペシャルと銘打ったイベントを開催。11年ドラフト1位の安達は、そんなスター街道とは対照的だ。開幕戦にスタメン出場したが、打撃面で成長が見られなかった。最近は苦労人の山本にポジションを譲るなど、ベンチスタートが増えた。明るい性格の持ち主も、さすがに危機感が募った。6月16日には上武大が大学選手権で初優勝。母校の快挙を喜びつつ、「僕は休んでいる暇はない。練習するしかない」と焦りの色があった。7月に入り、周囲から「もっとバットを短く持てば?」とアドバイスを受け、素直に聞き入れた。この日の3安打はいずれも直球。「コンパクトに振り抜けるようになった」。最終回は守護神の平野佳が大谷を三振にしとめ、ヒーローの座が確定した。
チームは3カード連続で初戦を勝ちながら、すべて負け越し。「明日が一番大事な試合」と安達はチーム状況を自らの立場に重ねた。【田口真一郎】



