<阪神0-10DeNA>◇28日◇甲子園

 そんなバナナ…。甲子園でまさかの同一カード3連敗なんて。あの強かった虎はどこにいったのか。やらっれぱなしの屈辱大敗で連敗は止まらず「4」に。首位巨人とのゲーム差も今季ワーストタイの5・5差になってしまった。西岡欠場に、藤井彰交代と不安要素だらけだが、ここが踏ん張りどころや!

 虎党が怒った。9回の攻撃前、和田豊監督(50)の目の前にバナナが飛んできた。ペットボトルも投げ込まれた。いただけない行為ではあるが、怒り充満の負けっぷりだった。DeNAのルーキー三嶋に完封され、今季初の同一カード3連敗。甲子園で3タテを食らうのは05年のソフトバンク戦以来8年ぶり、DeNAに限れば13年ぶり(当時横浜)という歴史的敗北だった。

 夏休みの週末、甲子園は親子連れでにぎわった。チケット完売だった3日間に1度も勝てず、和田監督もざんげするしかない。

 「本当に我々からすれば屈辱以外の何物でもない。3日間、超満員の中で、途中で席を立たせてしまう試合展開にして申し訳ない。こんな10-0になっても、大きな声援をくれるわけやからね…」

 デジャビュのような拙攻から始まった。1回、大和と鳥谷の連打で一、二塁としてマートン。球宴後不振の4番は135キロスライダーに差し込まれ中飛。前日27日まで2夜連続で初回に併殺打。また先制機をつぶし、指揮官も「昨日、一昨日の負けを生かせていないのが悔しい」と唇をかんだ。終盤は2つの併殺打などで最後まで0を並べ、今季15度目の無得点試合となった。

 左膝痛の西岡はベンチ入りしたものの、練習にも参加できずに欠場した。急きょ1軍へ呼んだ2年目西田は、2軍からユニホームのままタクシーに乗り込み、ナイター開始直前に甲子園に到着するほどの緊急合流だった。正捕手藤井彰も左太もも裏の違和感で途中交代。ともに30日中日戦(甲子園)は出場する予定だが、今後に不安が残る状況に変わりはない。

 4連敗で、首位巨人との差は今季最大タイの5・5ゲームまで開いた。今日29日は、投手のみの練習だった予定を、野手も含めた指名練習へと変更。再び初心に帰って、バットを振るしかない。「また、来週からやっていきます!」。虎将は気合を込めて会見を締めるしかなかった。【近間康隆】

 ▼阪神は首位巨人とゲーム差が、今季最大タイの5・5となった(5月5日ヤクルト戦に敗れて以来で今季4度目)。なお阪神が過去のリーグ優勝した5シーズンのうち最大の逆転は64年の首位から6・5差。あす30日の結果次第でこの数字に並んでしまう瀬戸際だ。