<西武7-6日本ハム>◇7日◇西武ドーム
あとアウト1つが…。日本ハムは、抑えの武田久投手(34)が西武の4番浅村に逆転サヨナラ3ランを浴び、球宴後初の連勝を逃した。2点リードの9回2死一、二塁から痛恨の被弾で、今季3度目のサヨナラ負け。3試合連続2ケタ安打も実らず、最下位から浮上のきっかけをつかめないままだ。
無情だった。百戦錬磨の日本ハムの守護神・武田久が、マウンドで立ち尽くした。2点リードの9回2死一、二塁。球宴明け初の連勝奪取まで、あとアウト1つだった。西武の主砲・浅村との勝負。外角球を右方向へと流された。白球は右翼席最前列へと吸い込まれた。逆転で、今季3度目のサヨナラ負け。武田久は「僕らは結果なので…。この時期に、申し訳ない」と、頭を下げた。帰路に就くバスまでの球場名物の長い階段。無言の敗者の行進が続いた。
悲劇へとつながるムードは十分だった。1回に中田の適時打で先制。その裏に同点にされたが、3回にはアブレイユが2点勝ち越し打を放った。また、その裏にすぐに振り出しへ。先発トーマスの乱調から、主導権を奪い切れずに進んでいった。7回に中田の押し出し四球で勝ち越したが、またその直後に中継ぎ石井が追いつかれる。8回には大引の2点打で再度、勝ち越しに成功も、実らなかった。先制を含め4度のリードを守れず。必然ともいえる展開が、土壇場で響いた。
ショックは大きい。この日まで1勝3敗と苦手にしていた西武十亀を攻略し、常に先手はとり続けた。理想の勝ちパターンへ持ち込んでも、白星が遠い。栗山監督は絶句した。「どういう言葉を発したらいいか分からない」と、火照った表情で切り出した。現実を受け止めながら、気丈に続けた。「もっと努力しろ、ということなのかもしれない」。残り49試合。いばらの道は、まだまだ続く。【高山通史】



