<広島1-7阪神>◇7日◇マツダスタジアム
広島は7日、打てず、守れず、勝ちを逃した。3回無死一塁で、小窪哲也内野手(28)がキラの送球を捕球できずピンチを広げ失点。5回は無死一塁で、キラがゴロを処理するも二塁送球をするそぶりも見せず、直後に新井良に2ラン本塁打を許す悪循環を巻き起こした。打線は4併殺打で、投手陣も3人で9四死球と精彩を欠いた。前日6日にサヨナラ勝ちした勢いはいずこへ…。
悪循環に陥った。前日6日は「原爆の日」の本拠地では、58年以来55年ぶりの勝利。しかも、今季5度目のサヨナラ勝ちだ。勢いに乗れないはずがなかった。だが、大竹が先頭打者の今成に、いきなり四球を与えると暗雲が立ちこめた。
野村監督
見ていても重い感じがする。思うように投げられないジレンマが、投球に出ている。考え込んでしまっている。
大竹は5回のうち4回、先頭打者の出塁を許した。しかも、2人は四球での出塁だ。初回、そして味方の得点後と、要所で得点を許し、5回7安打5失点で7敗目を喫し、10戦連続勝ちなしとなった。不振から抜け出せない右腕は「チームに申し訳ない」とうなだれた。
バックももり立てられなかった。3回無死一塁で、鳥谷のゴロを処理した一塁手キラが二塁へ転送。ベース左へそれた送球を、遊撃手小窪がグラブではじきピンチを拡大した。1死満塁となり、坂の右犠飛を許し、無安打での失点だった。
5回にも、同様の場面が訪れた。無死一塁でキラが一塁ベース付近でゴロを捕球したが、握りかえがうまくいかず、併殺機を逃した。次打者の新井良が2ランを放っただけに、悔やまれるプレーとなった。
打線にも、負のオーラが連鎖した。2回は1点を返した直後、1死一塁で丸が投併殺に倒れチェンジ。安打が出れば併殺を繰り返し、4つの重殺で反撃のチャンスを失った。野村監督も、「チャンスをつくりかけたところで、併殺4つは痛い」と嘆いた。
中日も敗れ、3位タイはキープしたが、再び借金は2ケタの10となった。混戦を抜け出すに必要なのは、大型連勝。つかみかけた流れを、簡単に手放すわけにはいかない。【鎌田真一郎】



