<中日3-4ヤクルト>◇7日◇ナゴヤドーム

 5連勝の勢いはどこへやら。守道竜が最下位ヤクルトに連敗し再び2ケタ借金となった。相手より5本多い11安打を放ちながら、連日あと1本が出ない11残塁で競り負け。高木守道監督(72)は「やっぱり弱い負け方だよ」と怒り心頭だった。ヤリ玉に挙げたのは4番ルナ、19歳高橋周、20歳西川の3選手。前日は野手5人を名指しで怒りをぶちまけたばかりだが、守道監督にかかれば怒る相手に聖域はない。

 (1)ルナに活

 「最後なんてルナで絶対サヨナラのケース。絶好球が何であんな所にしか飛ばんのか。昨日も今日もルナが1本打ったら勝っとった」。1点を追う9回1死満塁で浅い右飛に倒れた姿をばっさりだ。

 ヒットは1本打ったが、初回&3回は2死三塁で凡退し、得点圏は3の0に終わった。監督は「ヒットは打っとるやん」と左膝痛から復帰間もない実戦勘不足の問いを否定。「打たなきゃいかんとこで打ててないということ。だから勝てん」。ここまでルナを責めるのは今季初めてだった。

 (2)高橋周に活

 「あかんね。明日は出さん!」。阪神戦で逆転満塁弾を放つなど売り出し中の高橋周も、2度の得点圏で三振するなど4打数3三振に倒れた。監督は5日に残り全試合の先発を約束したばかりだが、2試合無安打の内容に48時間で前言を撤回。代わって故障明けの2軍戦で好調な井端を、今日8日から即スタメン起用する方針だ。

 (3)西川に活

 「あの4点だって1点もやらずにすんだ。西川には今日勝たないと意味がないぞと言うてきたのに」。先発西川は2回に自身の悪送球で先制点を献上し、投手八木に適時打を浴びるなど5回4失点KO。前回阪神戦でプロ初勝利を挙げて期待値は高かっただけにがっかりだった。

 先週は敵地で5勝1敗と大勝ちしたが、主催試合は5連敗。今日8月8日は、監督の現役時代の映像も流れる「守道デー」。一大イベント日も、敗戦ヤリ玉会見ではシャレにならない。【松井清員】